
令和7年3月1日に富山国際会議場にて開催された、第55回全青司とやま全国大会に参加しました。
今回のテーマは「温故知新」。
150年を超える司法書士の歴史を踏まえたうえで司法書士の未来を考えるという内容で、たまたま昨年から神奈川県司法書士会の制度研究員を務めていることもあり、とても興味深い内容でした。
第一部は実行委員会による司法書士制度についての研究発表、
第二部は大阪大学教授の仁木恒夫氏による基調講演、
第三部は仁木氏を交えたパネルディスカッションという構成でした。
第二部の仁木先生の基調講演は、特に司法書士の裁判業務について「実績と制約の法律家」という観点から司法書士の現在の立ち位置を整理したもので簡裁代理の件数が減少していることの意味について深く分析した講義内容でした。
全体を通して、生成AIやオンラインの進化と活用により書類作成業務は効率化が進む一方、不動産権利関係・特に中小企業の法務・生前対策や遺産承継業務・裁判業務など個別の法的アドバイスや高度な専門知識を必要とする分野での業務において専門職の需要が増えると考えられるとの話が、危機意識が高まるとともに、励みにもなる内容で勇気づけられました。
大会後に開催された懇親会はとても盛大で、富山の地酒や海の幸を活かした美味しい料理が振る舞われ堪能しました。
各地の青年会の皆さんとも交流することができたので貴重な機会となりました。